ちゃんと聞いてないように見えても

ただ、ちゃんと聞いていないように見えても
聞くことができる子もいます。
礼儀としてはあまりよろしくないですが
あくまでまだ子どもではあるので
そこを厳密にすると息苦しくなってしまう可能性が高いです。
塾でも、そこはちゃんと見極めることに努めています。
「一見聞いていないようで、実は内容をしっかり理解している」というお子さんは、
脳の「聴覚的な記憶力(ワーキングメモリ)」や「マルチタスク能力」が非常に高い、知的好奇心が旺盛なタイプによく見られます。
本人は聞いているので無理に態度を矯正する必要はありませんが、園や学校などの集団行動で損をしてしまう(誤解される)ことがあります。
このようなお子さんへの関わり方と、将来のためのステップを3つに分けて紹介します。
1. まずは「能力」を認めて安心する
子どもは視線が別のところ(おもちゃやテレビなど)に向いていても、耳からの情報は100%キャッチできている状態です。
「聞いてないでしょ!」と怒らない:「聞いてないようで、ちゃんと覚えているんだね」と、まずはその高い記憶力を認めてあげてください。頭ごなしに叱ると、子どもは「ちゃんと分かっているのになぜ怒られるんだろう」と不信感を抱いてしまいます。
確認は「クイズ形式」で:本当に聞いているか不安なときは、「今、何て言った?」と問い詰めるのではなく、「今ママが言ったこと、3つ何だったでしょう?」とゲーム感覚で確認すると、お互いストレスがありません。
2. 「見かけ上の態度」で損をしないための教え方
家では問題なくても、学校の先生や将来の上司など、集団社会では「聞いていない(失礼な態度)」と誤解されてペナルティを受けてしまう可能性があります。
社会的なマナーとして伝える:「あなたは聞いているから天才だけど、大人は目を見てくれないと『聞いていないのかな』って悲しくなっちゃうんだよ」と、理由を添えて社会のルールを教えるのが効果的です。
「体の一部だけ」を向ける練習:いきなり「じっと目を見て聞きなさい」はハードルが高いので、「名前を呼ばれたら『はい』と返事をする」「顔だけは話している人の方を向く」など、小さなアクションからスモールステップで促します。
3. 「耳」を使いながら「手足」を動かす遊びで伸ばす
このタイプのお子さんは、音声情報を処理しながら別のことをする器用さを持っています。その特性を活かしたアプローチもおすすめです。
「〜しながら」の作業を肯定する:何かをいじりながら話を聞く方が、かえって脳が集中できる(貧乏ゆすりと同じ効果)場合もあります。手持ち無沙汰にならないよう、粘土やスクイーズなどを触らせながら話を聞かせるのも一つの手です。
音声学習を取り入れる:耳からの理解力が高いので、車の中での「オーディオブック(本の朗読)」や、英語のリスニング、落語やラジオなどを聴かせると、驚くほど吸収することがあります。
周りから見るとハラハラしますが、本人の「聞く力」の土台はすでに育っています。あとは「それを周囲にどう見せるか」というマナーの調整だけを、ゆっくりサポートしていきましょう。




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