天網恢恢疎にして漏らさず
- 副塾長
- 4月13日
- 読了時間: 2分
【意味】
天の神が地に張り巡らした網は、ゆったりして粗いようであるが、決して漏らすことはなく、それに搦め捕られる。 すなわち、悪事を行えば、一時的には逃げおおせるなどうまくいったように見えるが、結局は、捕らえられる乃至(ないし)その報いを受けるということ。
大阪府の公務員時代、課長にパワハラを受けていました。
「、(点)と・(中点)の使い分けができていないから、違いを調べて提出しろ」
と言われ、調べてA4の紙数枚に渡り調べて提出したところ、
私の使い方は間違っていなかったのですが
「でも俺が昔上司に教えてもらったときは違ったから俺に従え」
と暴論で丸め込まれました。
その他、パワハラの日々だったのですが、
他のエピソードも大して面白くないので割愛します。
他の人たちに対してもパワハラをしていたので
上司に
「あんなに悪い人だけど、のうのうと生きることができてすごい世の中ですよね。
何か報いとか受けないものなんですか?」
と残業中に雑談していたのですが
「ほう、天網恢恢疎にして漏らさず、やな」
と返されて、脳に電撃が走りました。
当意即妙とはまさにこのこと。
高校時代に習ったことを猛烈に思い出して
(もしくは大学時代に読んでいた論語や老子の一節だったかは忘れましたが)
人生でこの言葉を使うことないだろうな、と
故事成語などを見て思っていたのですが
実際に言われてみると
古(いにしえ)の言葉だけにとてつもない説得力を感じました。
その言葉だけで、不思議と救われる気持ちになったので
学問は身を助ける、は本当みたいです。
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