国宝(映画)※ネタバレ含む
- 副塾長

- 8月28日
- 読了時間: 1分
かねてから話題になっていた映画「国宝」を
塾長と鑑賞してきました。
吉田修一さんの原作ならば間違いがありません。
幼少期から壮年までの話なので
約3時間という長さを感じない作りになっていました。
何より役者と演出の気迫が凄まじく
息をのむシーンが度々ありました。
田中泯さんがいつものごとく神がかっています。
歌舞伎の世襲というのがテーマのひとつとしてあったのですが
歌舞伎の興行を裏から支える財閥(恐らく三菱)の若頭の目線で見てみると
原作を読んでいないので財閥の若頭は世襲の次代なのか
たたき上げの人材なのかは分かりませんが
始めは歌舞伎を冷めた目で見て
「どんだけ芸があろうと所詮世襲だろう」
と苦言を呈していたのですが
結局、歌舞伎の生まれでない主人公を支え続けているので
財閥に生まれた自分に歌舞伎を重ねたのか
はたまた世襲の身でない肩身の狭い一般人が次代を担うことになって
その自分と主人公を重ねたのかは分かりませんが
歌舞伎という芸に命をかける二人の主人公を見て
「こうは生きられないよな」
と言いつつも、財閥をという思い看板を背負い生きる人間の哀愁が素晴らしかったです。





コメント