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全透膜(高校生物)

  • 執筆者の写真: 副塾長
    副塾長
  • 7月4日
  • 読了時間: 2分

塾をしていると自分では疑問を持たずに

「そっか」

と自然と受入れてしまっていることを

鋭い角度から質問されることがあります。


今回は高校3年生から

「全透膜って全部通すからないのと一緒なのになんでわざわざあるんですか」

とスクロース溶液の実験だったので

それなら全透膜なんてあってもなくても

全て透過させるのだからなくてもいいじゃないか

と思いますが

全透膜の代表例が細胞壁です。


細胞を保護し、形を維持する役割をもっています。

ただ、分子レベルでみたら孔が大きいので

全透性となっていますが

肉眼で見ても孔は見えません。

よって「膜」と表現されているのですが

細胞「壁」と命名されているのだから

よくよく考えるとややこしい。


それにスクロース溶液の実験ベースで考えたら

全透膜の必要性を感じないので

私も質問を受けた瞬間は

「たしかにそういえば全透膜なんてなんで必要なんだろう」

と思ってしまいました。


考える順番を変えるだけで


=スクロース溶液の実験から考えるのではなく

全透膜である細胞壁ベースで必要性を考える


分かることではありますが

「全透膜 必要性」

「全透膜 ないのと一緒」

などと検索しても疑問には答えてくれませんでした。


発想を変えて、全透膜である細胞壁に辿り着くだけで

一瞬で分かるのに

急な質問は人を盲目にすることもあるな、

と勉強になりました。

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