底の底
- 副塾長

- 8月9日
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8月9日は長崎原爆投下の日です。
古関裕而をモデルにしたNHKの朝ドラ「エール」を思い出します。
吉岡秀隆さん演じる医師の永田武。
永田のモデルとなった永井隆医師は、
原爆投下直後の長崎で被爆者の救護と治療を行い、
その様子を著書に記しました。
これに触発されて出来た曲が著書と同名の「長崎の鐘」で、
作曲を古関裕而が手がけました。
本当にあった話か定かではありませんが、
裕一(古関裕而)が、戦場で散った若者たちのために「長崎の鐘」を作曲したいと話す。「贖罪ですか?」と尋ねる永田に
「はい」と裕一は答える。
その答えに永田は
「『長崎の鐘』をあなたご自身のために作ってほしくはなか」
と語る。
永田は
「神は本当にいるのですか?」
と問う若者に
「どん底まで落ちろ」
と語ったことを裕一に伝える。
祐一が去った後、
吉岡秀隆さんが
「どん底まで、落ちろ。落ちて落ちて、そこまでいかないと分からないことがある。」
といった趣旨のことを言っていたシーンが忘れられません。
「底まで行って見えた『光』こそが本当の光なんだ」
と。
ハンセン病を描いた北條民雄の『いのちの初夜』にも同じようなことが書いています。





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