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散歩⑦(ちょっとそこまで)

  • 執筆者の写真: 副塾長
    副塾長
  • 11月24日
  • 読了時間: 2分

公務員を辞める最後の年に

隣の席が4歳年下の同期でした。


※出版社(3年)→大阪府庁

 と中途入社のため新卒の人と年齢が違います。


研修のときにも同じ班だったり

土木事務所に配属されたときにも

別の課でしたが同じ事務所だったので

1番仲の良い人でした。


地図を見るのが趣味という稀有な人物で

在来線で大阪から宮崎まで帰る時にも


「路線図を見ながら電車に乗ると楽しいですよ」


と、自分の路線図を貸してくれたり

心象風景も同じようなものを持ってて気が合いました。


私も山に登った話や

山で死にかけた話など

「歩く」ことについてよく話をしていました。


ある日、お昼ご飯を食べていると

いつもお喋りしながら食べているのに

その日は黙々と食べている。

(そんな日もある)ということで

私もお喋りしたり本を読んだりしながら

お昼ご飯を食べていたので

その日は本を読みながらご飯を食べました。


食べ終わるとこっちを向いて


「ちょっと散歩に行きませんか?」


と提案され、全てに納得がいきました。

散歩に行くために黙々といつもより早く

ご飯を食べていたのでした。


以前、土木事務所付近の地図を見て気になっていた神社があるらしく、

やや早歩きで随分な家構えのりっぱな木や花などを時々見つけながら

散歩をしました。


それで何があったとかいうことも全くないのですが

そんななんてことのない散歩を

ときどき懐かしく思い出して

じんわり温かい気持ちになることがあります。

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