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幼かったエピソード⑥続き

  • 執筆者の写真: 副塾長
    副塾長
  • 9月17日
  • 読了時間: 2分

妹は書道の時間に

「大切にしている言葉」

で「真心」と書いていました。


思い返してみれば

妹は小学校3年生の時にネフローゼという腎臓の病気になり

数ヶ月入院してカテーテル治療で首元から太い注射をつけ

血清交換をし、痛いので嫌がったけど必要なことなので

母も一緒に泣きながら治療していました。


病室の同部屋の年上の明るい女の子が

やさしくしてくれたり、笑わせてくれたり

その一方で、自分より年下の子も入院して辛そうにしていたり

と「命」というものについて考えたり

「自分も辛い中で人にやさしくすることの大切さと有難さ、そしてそのすごさ」

など小学3年生には荷が重すぎる、もしくはあまりにも早すぎる

経験をしていました。


きっと、その結果

「大切にしている言葉」

と聞かれて真っ先に浮かぶ言葉が

「真心」

になったのだと思います。


まだ小学生なのに

自分のための言葉ではなく

他人のための言葉が一番に思いつく凄さ

そして選ばれた言葉が「真心」という

人として一番大切な慈しみのこもった言葉だったことの

かけがえのなさと

それを心にずっともっていたことに気づけたのは

私は20才を過ぎてからでした。


それでもまだその本当の意味には気づけていなかったので

呆れたものです。


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