会社の上司⑦(萩原くん、こうするんや)
- 副塾長

- 11月4日
- 読了時間: 2分
嬉しい嘘でサービスエリアに寄ってもらえることは分かっても
それで尿意が解決するわけではありません。
「〇〇くん、まだかなぁ」
「はぎさん、もうちょっとらしいから頑張るんや」
「〇〇くん、本当にもうすぐなのかな」
「もう一回、確認しに行ってみるわ」
と同期とやりとりをしていると
取締役や部長たちも心配してきて
同期がかくかくしかじかと状況を説明してくれました。
「もうこのペットボトルにしてしまおうかな」
「それは最後の手段だから、まだ早い。もう着くよ」
と会話で気を紛らわせていたらやっとサービスエリアに着きました。
気を緩めないようゆっくり、
それでもでもなるべく速く歩いていると
横に取締役や部長がついてくれて
「萩原くん、頑張るんや、もう少しや」
とエールをおくってくれています。
24時間テレビの100kmマラソンさながらの
ゆっくり進む人間を横から人間が応援する光景でした。
トイレについて
やっとできる!
と安堵したところで思わぬハプニングが起きます。
おしっこがでません。
「萩原君、何をしてるんや。もう大丈夫やで」
「我慢しすぎておしっこすることを体が拒否してるみたいです」
「萩原くん、見てみい。こうするんや」
とお手本を見せてくれますが
(お手本でどうかなるものなのか?)
と思いながらも
「ありがとうございます、頑張ります」
とお礼を言っている自分がいました。
イベントを取り仕切っていた人事の方から
「萩原くん、大丈夫だったみたいでよかったね」
とねぎらいの言葉をいただきました。
イングランドの丘でお昼を食べたり
皆で観光をしたりしましたが
イベントの一番のクライマックスが
イングランドの丘に入る前に終わってしまったので
イングランドの丘の記憶はほぼありません。
何を食べて、何を見たのか覚えていないです。





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